多摩川サイクリングロード 関戸橋から羽田 往復82㎞ 奥さんのトレックFX3とドマーネAL2 猛暑のお盆に

2023年10月17日火曜日

FX3 サイクリングコース サイクリングロード ロードバイク

t f B! P L

前日に奥さんのトレックFX3が納車され、その日のうちに近くのカフェまでポタリングした。奥さんは久しぶりに自転車の乗ったが何とか乗れるようなので、今日は多摩川サイクリングロードの羽田側(下流側)の終点にある旧穴守稲荷神社大鳥居までサイクリングすることにした。距離はそこそこあるが平坦だからゆっくり行けば大丈夫だろうと思ったのだ。

羽田の大鳥居

自宅から多摩川の関戸橋へ

家から最寄りの多摩川は関戸橋だ。乞田川沿いを多摩川方面に走り10㎞ほどで多摩川に着く。途中、びっくりドンキーでモーニングを食べた。何とこれが美味しかった。びっくりドンキーは昔、深夜にはヤンキーしかいないため「びっくりヤンキー」と言われていた。しかし今ではモーニングにも力を入れていたのだ。昭和から平成、令和だ。時代も変わった。

びっくりドンキーのモーニング

今日はお盆の二日目。朝からすでに酷暑の予感がした。奥さんは羽田にまで行けるのか不安顔。自分は後で奥さんに怒られそうで不安だ。

しかし自宅から羽田往復で80㎞前後。距離的には問題なさそうに感じていた。なにしろ平坦だ。以前自分のトレックドマーネAL2が納車されてすぐに道志みちで山中湖を往復した時は、150㎞くらいだった。上り下りの多い道志みち、山伏峠のヒルクライムを添えて。それを考えると平坦で80㎞なら大丈夫だろうと思った。しかし今思えば帰った時に、足は「疲労の向こう側」でほぼ怪我だった。「のど元過ぎれば熱さ忘れる」全く懲りないのである。まあ無理だったら途中で引き返せばよいだけの話なのだ。

多摩川サイクリングロードに入る

関戸橋を渡って左に行きUターンして関戸橋を潜り多摩サイクリングロードに入る。快適だ。風が気持ち良い。少し行くと右側に郷土の森公園バーベキュー場が見えてきた。お盆休みなのに人がほとんどいなかった。お盆休みで皆遠出をしているのか、朝早いからまだ来てないだけなのか、台風が近づいているせいか。奥さんは台風が来るから家でじっとしているんだと言うが、台風が来るのは明日の昼過ぎの予定。今日羽田に行くのをやめたほうが良いんじゃないかと遠回しに言っているようだった。

サイクリングロードは自転車、ジョギング、散歩と賑わっていた。上半身裸で走っている人も多かった。河川敷はグランドも多く、サッカー、野球少年達が元気にプレーして、その他珍しいスポーツを楽しむ人もいて、スポーツ好きの楽園になっていた。

是政橋、多摩川原橋を越えるまではゆっくりだが順調に気持ちよく進んだが、そのあたりから暑さと日照りがきつくなってきて、快適ではなくなってきた。散歩感覚のポタリングではない。途中、ちょこちょこ日陰を見つけて休みながら進む。

二子玉川でコーヒーブレイク

水道橋を越えて二子玉川駅へ。駅手前の兵庫公園に木が生えている公園があったのでここで大きく休憩する。奥さんはちょっと不機嫌だ。怒って当然だ。暑すぎる。気温と言うのは想像以上にパフォーマンスに影響する。よりにもよって猛暑のピークの日だ。しかし奥さんも大人なのでその状況下でも楽しもうと心がけてる。偉い。

アルコールストーブで湯を沸かしコーヒーを飲む。今回はオルトリーブのパニアバックを片側だけつけてきて、そこにコーヒーセットを入れてきた。なかなか便利に使える。奥多摩キャンプの時と郷土の森公園バーベキュー場でのデイキャンプの時に使ったので、チェーンの油が付いて汚れてしまった。もう片方は綺麗なままだ。その綺麗な方を奥さんはくれと言っている。両方とも自由に使ってくれ。使わななければ勿体ない。

グラベルロード区間を走る

長く休むと疲れもだいぶ取れた。先に進む。二子玉川駅のガードを潜る。自転車ショップがあった。奥さんが「ゲント!」と言った。ジャイアントだ。自分も知らないときはそう読んでいた。

この先は本来対岸を走るようだ。知らずに進むとグラベルロードになった。かなり長かった。しかもその先は自転車の走行禁止区間があった。押して進むのだ。大きな水門があって面白かったが。

丸子橋辺りでは河川敷もだいぶ広くなってきた。奥に新幹線が通った。田園調布あたりだ。左の方には福山雅治の桜坂があるのだろう。

酷暑で辛い

ガス橋を越えたところ辺りで水が切れた。この日一番の暑さだった。脇道を少し行き自動販売機でカルピスウォーターを飲んだ。何だろう。体力的な疲れではない。ものすごくゆっくり走っているのでそういった疲れではない。日照りと熱風の中、同じ姿勢でいることが苦痛なのだ。炎天下にじっとしているような。これはこれで辛い。とは言ってもゴールに近づいてはいる。ただ進むのみ。

奥さんは俺に当たり散らしたいくらいにこの暑さを恨んでいたが、そうするわけに行かず黙々とペダルを回すしか無いといった感じだった。登山でも自分が思ったより遠く時間がかかるといつも不機嫌になってしまう。それはいつも登山前に時間も距離も短く言ってしまうからなのだ。それでいつも怒られる。登山では自分はだいたい標準コースタイムよりだいぶ早い。その感覚で言ってしまうのだ。今回も自分の感覚でもだいぶ楽そうだったのでそんな感じで言ってしまった。

奥さんが「もう引き返そうよ」と言った。それは本当に引き返したいわけではなく、宛所のないヤケクソに聞こえた。それほど暑かったのだ。「ここで引き返したらただ暑かっただけで帰りもつらいんじゃない?」「達成感を持って帰ったほうが楽しいかもよ?」と言った。登山であればこんな状況であれば絶対に引き返すが、涼しいところで長い休憩をすれば回復するだろうし、明日も休みだ。休み休み帰れば良いと思った。それを聞いた奥さんは「それもそうだな」と言う顔をして自転車にまたがった。確かに、今回は自分の計画が悪かった。

酷暑でバテバテ

川は大きく蛇行した。それに合わせサイクリングロードもゆっくり大きくカーブしている。やがて雰囲気が海っぽくなってきた。相変わらずカンカン照りだ。

堤防で自転車を降りて休んでいる人が多くいた。そろそろゴールも近いかもしれない。

羽田の旧穴守稲荷神社大鳥居に着いた

羽田の大鳥居が見えてきた。大きく立派な鳥居だ。先には羽田空港が見える。世界平和と書いてある。数名サイクリストが休んでいた。奥さんが「到着するところを撮って~」と言っている。ゴープロでゴールの瞬間を撮った。ひとまず帰りの事は置いといて達成感を味わおう。鐘を鳴らして記念撮影をした。

羽田の旧穴守稲荷神社大鳥居に到着

暑さでじっとしていられないので近くのコンビニへ向かう。エアコンで涼ませてもらう。食事できるお店を探すがお盆休みで閉めているところが多かった。ファミリーレストランでゆっくり休憩しようという事になり、ガスト大鳥居店へ向かった。

ガストは混んでいた。混んでいるのは入り口だけで、中はガラガラに近い。席は10組分は空いているのにテーブルが片付かず座れないのだ。いや、よく見ると、片付いたテーブルもかなりある。店員さんが案内しようとしているが、名前の書かれた順番表を見てぼそぼそ言って動かない。どうやら外国人のようで名前の書かれた順番表を読めないので入れられないのだ。中に行って誰か読んでくればいいのにと思ったが、しばらくモジモジしている。そんな感じで入り口には入りきれないほど人が溢れてしまった。半分くらいは呆れて出ていった。見かねて自分が代りに読んであげた。そんなことをしていると奥から日本人の店員さんが来た。結果ほとんど待たずに座れた。

席につくと嘘のようにガランとしている。なんなんだ。不思議な世界に来たようだった。ひとまずゆっくり座れた。エアコンも効いていて涼しい。スパイスチキンみたいなのを食べた。疲れた体に染み込んでいく。奥さんは酢豚を食べた。食べると元気になってくれた。1時間くらいは休んだろうか。

ガストで昼食

帰りは対岸を通って

奥さんが「川沿いはつまらない」と言ったので気分転換に環状八号線や街中を走った。自分は自然の中を風に当たって走るのが気持ち良いが、奥さんはどうやら飽きちゃったみたいだ。街の中を走って、面白い雑貨屋さんとかカフェを見て回りたいのかもしれない。きっとそうだろう。横浜の元町のショッピングストリートとかは好きかもしれない。しかしこのあたりの町中はそのような奥さんが好きそうなお店も無かった。ビルの陰て日照りは避けられるが、信号も歩道の段差も多いので中々距離が行かない。やはりサイクリングロードの方が景色も効率も良い。ガス橋へ向かい多摩川に戻る。行きと違う対岸なので奥さまも少しは気が済むようだ。今回は我慢してもらうしか無い。

日陰を見つけて休憩する

この辺りは「かわさき多摩川サイクリングロード」と言うようだ。グラベルロードと比べ物にならないほど走りやすい。西日に向かって走る帰り道は暑かった。二子玉川を越えたあたりで奥さんをカフェかどこかに待ってもらい、自分だけ先に帰って車で迎えに来る事も考えた。その話をすると、奥さんは「大丈夫」と言った。強いなと思った。

行きと違う対岸はなかなか良い道だった。陽が傾いて綺麗になった夕方の道をゆっくり進む。

多摩川原橋で尾根幹線を行くか行きと同じ関戸橋まで行くか考える。尾根幹線では稲城の登りがあるのでずっと押して歩くようになる。関戸橋で帰ると平坦だが距離が長い。関戸橋まで行って平坦に帰る事にした。ここまでくれば奥さんも気持ちが楽になって大丈夫だろう。自分はと言うと、力を入れて漕ぐことは全く無かったので、足の疲労はそれほどではないが、全身が変な疲れ方をしている。やはり同じ姿勢で8時間も乗っていれば疲れるだろう。

多摩川原橋をくぐり長閑な桜並木を走る。桜が咲いている光景を想像する。幹は太いが高さが無く、枝は道に張り出しているように伸びている。とてもいい感じだ。車では来れない場所で良いところを発見すると嬉しい。「ここ桜の時期に来ようよ」と言った。返事は聞こえなかったが、頷いているのだろうと感じた。来年の桜は大忙しだ。尾根緑道、恩田川、多摩川。桜は3週も続かいないからどうしよう。

是政橋から先は左岸が無いの橋を右に行って関戸橋へ向かう。この頃にはすっかり陽も落ちてゴールデンアワーになった。空がとても綺麗だった。鎌倉街道のデニーズで夕飯を食べた。家に着いたのは21時を過ぎていた。

デニーズで夕飯 デニーズといえばジャンバラヤ

奥さんは冷たいパスタを食べた

走り終えて

納車の次の日にこんな過酷なサイクリングをさせて自転車が嫌にならないかと少し心配したが、全く大丈夫だった。奥さんは強い。文句こそ言われているが、毎週のように自転車で出かけている。先日も奥さんが用事のあった日に一人で宮ヶ瀬経由でヤビツ峠を超えて秦野に降り厚木を回って帰って来た話をすると、事細かに聞いてきた。「私も行ける?」と言うので「ヤビツ峠もそれほど急じゃないけど距離があるからね、宮ケ瀬までは楽勝で行けるよ、」と言ったら嬉しそうだった。もしかしたら、本当のところ自転車で出かけるのは俺に合わて、夫婦のコミュニケーションとして、半分いやいや付き合ってくれているだけかもしれない。そんな事も思ったが、宮ヶ瀬に行く気満々なのを見て自分も嬉しくなった。同時に趣味を押し付けているような、なんだか後ろめたい気持ちがあったのが晴れていった。

これを書いている今は秋。日差しこそ強いが、日陰に入ると風が涼しくとても気持ち良い。この間までの暑さが嘘のようだ。

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建設業50代 元オートバイレーサー 1994年全日本ロードレース選手権125ccチャンピオン

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