自転車キャンプは最高だった トレックドマーネal2diskで氷川キャンプ場へ 一泊二日の旅

2023年6月4日日曜日

キャンプ グルメ ロードバイク ロングライド 一泊二日 温泉

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ロードバイクに乗るきっかけの一つに「自転車旅がしたい」というのがあった。それもテント泊キャンプ旅がしたかった。できる事なら日本一周、世界一周がしたい。夢だなあ。でも現状は難しい。今できるのは一泊か二泊くらい。今回は一泊二日で自宅から奥多摩へ行くことにした。奥多摩の氷川キャップ場に泊まり、次の日奥多摩湖を走り、奥多摩周遊道路で桧原村へ抜ける計画。それでも充分「非日常」「ちょっとした冒険」「小さな旅」を味わうことができそうだ。

奥多摩氷川キャンプ場

自転車の積載を準備

自転車旅といえば自分の勝手なイメージでパニアバック。これも憧れだ。いろんなメーカーが出しており、調べてみて評判がよかったのがドイツ製のオルトリーブ(ORTLIEB)だった。完全防水で頑丈だという。バックローラープラスQL2.1というのを購入。もともとサイドバックを付けようと思っていたので、ドマーネ納車の時にボントレガーのリアキャリアを付けてもらった。いよいよパニアバックに荷物を詰めて自転車旅へ。


パニアバックを付けて自転車旅へ

多摩川サイクリングロードで羽村まで

自宅から関戸橋を渡って多摩川サイクリングロードに入り、ところどころ車道に出るが羽村までサイクリングロードで快適に進む。やっぱり川沿いサイクリングロードは良い。ポタリングでコーヒー飲んだりするのによさそうな良い場所がたくさんある。今まで車かバイク乗っていなかったので、サイクリングロードと言うのはとても新鮮だ。車に気を使うことなくのんびり自分のペースでペダルを回し風を感じる。自転車の一番大きな魅力ではないだろうか。様々な趣向があると思うけれど今のところ自分にとっての最大の魅力だ。このようなサイクリングロードが日本中に広がってくれれば、自転車旅ももっと身近になり、自転車に乗る人がもっと増えるだろう。

福生の公園にて

快適に進み羽村の堰堤まで来た。後でわかったのだがここが多摩川サイクリングロードの終起点になっている。少し引き返せば車道に出れたのだが奥の階段を自転車を担いで登った。キャンプの荷物が重いのでどうかと思ったが、普通に登れた。

そこからは車道を使い青梅を抜けて奥多摩駅方面へ。車道を走るので少し緊張する。途中、スーパー(TAIRAYA吉野店)ですき焼きの材料を購入。ちょうどよい大きさの美味しそうなすき焼き用の肉があった。エノキとすき焼きのたれも買った。今夜は炊飯してすき焼きを食べる。生卵は2つ家からタッパーに入れて持ってきた。サイクリングロードの鉄の柵にパニアバックをぶつけて、割れたんじゃないかと心配して確認したがタッパーに入れていたおかげで割れてなかった。

氷川キャンプ場の受付は16時だ。この時点で少し遅れている。このままのペースだと間に合わない。もし間に合わなければどこか河原で野営してもいいと考えていたので、ペースを上げることなく進んだ。せっかくのキャンプ旅だ。慌てたら勿体ない。

奥多摩氷川キャンプ場に到着

氷川キャンプ場に16時5分に到着

懸念していた車道の怖さもそれほどではなく無事に奥多摩駅近くの多摩川沿い「氷川キャンプ場に16時5分に到着。受付に行くと快く入れてくれた。テント泊でフリーサイトの金額は2000円だった。テントサイトは自由でなので川沿いの端っこに設営。かなり良い場所。このキャンプ場は車やバイクは別の駐車場にとめるが、自転車はキャンプサイトまで入れる。すごく良い。ゴールデンウィーク後の平日だったので他に2組しかいなかった。

明日も休みでサイクリングできる解放感でとても幸せな気分だった。旅人は毎日こうなのかな。解放感を味わいながらのんびりテントを設営した。

氷川キャンプ場に到着

クロスオーバードームfを設営

今回のテントはヘリテイジのクロスオーバードームf。軽くて小さく、蒸れも少ない雪山でも使っているツエルトとテントの間のようなシェルター。もう一つ使っているアライテントのオニドーム2も良いが、外気温との差が2℃くらいなので、寒い時はこっちがいい。しかも劇的に小さく軽い。最近はこればっかり。大人一人やっと寝れるくらいのギリギリのサイズだ。オニドーム2は一人では広すぎて寂しい。

テントを設営し荷物を入れると陽が落ちてきた。良い雰囲気だ。ソロストーブで焚火をするには小枝が必要だ。河原だからそこらに落ちているだろうと思ったが、ここはキャンプ場だ。枝はほとんど落ちていなかった。仕方ないので受付まで行き薪を一束買った。500円だった。ソロストーブだと薪一束も使わないのでかなり残るだろう。しかし山に入って枝を探す事を考えれば安いものだ。

テントを設営後ソロストーブで焚火

メスティンで炊飯するので焚火の前にお米を冷やしておく。焚火で炊飯すると火の加減が面倒なので今回は固形燃料で自動炊飯する。

お米を冷やしている間に焚火を起こす。ソロストーブは小枝などで調理をするためのウッドストーブだ。薪はそのままじゃ入らないので、薪を手で折れるくらいにナイフで細く割り、手で折ってソロストーブに入れる。いつもソロストーブを使うときは拾った枝を使うので火が着くまで時間がかかるが、さすがそれ用の薪だ。すぐに焚火が出来上がった。

まずトランギアの0.6ℓのケトルで湯を沸かしコーヒーを飲んで一服する。この瞬間が一番落ち着くかもしれない。焚火で沸かしたお湯で、焚火を眺めながらコーヒーを飲む。贅沢の極みだ。ソロストーブは「タイタン」という下から2番目のサイズだ。何をするにも丁度良い。

ソロストーブでお湯を沸かしてコーヒーを飲む

30分ほど経ったのでメスティン自動炊飯の固形燃料に火を点ける。ここから30分くらいでご飯が炊けるので、その間にテントの中に寝袋を敷いたり片づけをする。お米はほっておいても上手く炊ける。

テントの前で焚火

お米が炊けた頃にはすっかり陽も沈んで暗くなった。焚火の火が良い感じになる時間だ。ユニフレームの「ちびパン(小さな鉄のフライパン)」ですき焼きを作る。すき焼きのタレを入れると直ぐに煮立った。火が強すぎた。ソロストーブで調理するのは難しいものだ。調節しながら肉を焼いて、溶いた卵に付けて食べた。めちゃくちゃ美味しい。肉も美味しい肉だが、タレの香ばしさも最高だ。ご飯も完璧な炊きあがりで美味しい。エノキと肉を交互に焼いて食べた。

キャンプでのすき焼きは最高

焚火をしてコーヒーを飲む。夜が楽しい。満腹ですぐに眠くなった。テントに入り寝袋に包まり目を閉じると直ぐに寝てしまった。朝方寒くて目を覚ました。寝る時は寒くなかったので寝袋のチャックを閉めていなかったせいだ。寝袋を閉めてもう一度寝た。

二日目の朝

テント泊で自然の中起きるのは何にも変えようのない幸福。寝るだけで楽しい。昔、友達のS氏とキャンプに行った。S氏はその時初めてテントを使った。昼寝をすると言ってテントに入り、一時間ほどしてテントから出てくると第一声に「楽しかった~」言った。皆で笑ったが、S氏が「寝るだけで楽しかったんだよ」と言った。とても気持ちよく寝れたと。とてもわかる。テントで寝るといつもそれを思い出す。今回も「楽しかった」。

朝もメスティンで炊飯し、ソロストーブで焚火、ちびパンでウインナーと卵を焼いて食べた。テントキャンプの朝は格別に気持ちが良い。

ウインナーと卵を焼く

ウインナーと卵と白米

このまましばらくのんびりしていたいのだが、今日はヒルクライムなのでかなり時間がかかると思っていい。のんびりゆっくり進みたいので早めに行動する。テントを片づけ支度をした。昨日の疲れも多少あるがそれほどではない。ぐっすり寝て朝もしっかり食べたので体調は良い。

奥多摩湖をまわり奥多摩周遊道路へ

7時ころキャンプ場を出発し奥多摩湖へ向かう。氷川キャンプ場を出るとすぐ奥多摩駅だ。駅には寄らず奥多摩湖方面へ向かう。朝の奥多摩を走るのは気持ちが良い。キャンプ場での素晴らしい朝を、早めに切り上げた分を取り戻せるくらい気持ちが良かった。

小河内ダム

それほどの登りはないのでのんびり進む。小河内ダムが見える場所で一服する。ここから奥多摩湖はすぐそこだ。奥多摩湖に着いた。朝の気持ちよさで風景の良さも倍増していた。

朝の奥多摩湖は雰囲気が最高だった

ツバメが東屋にコロニーを作っていたのでその近くのベンチでのんびりした。ツバメの乱舞を見ながらしばらくぼーっとした。なにしろツバメが大好きなのだ。いつまでも見ていられる。

そこから奥多摩湖沿いを走り深山橋を渡り奥多摩周遊道路に入る。天気も良く奥多摩湖沿いは景色も最高だった。

奥多摩周遊道路のヒルクライム

周遊道路に入ってからすぐはなだらかな登り。まずは月夜野第一駐車場まで。先がどれくらいきついのかビビりながら進む。何カ所か工事をしていて信号の片側通行になってる。自転車の登りでは信号が変わる前に抜けるのがきつい。なかなか月夜野駐車場が出てこない。間違えてるんじゃないかと地図で確認する。あってる。思ったよりかかる。途中、やむなく休憩。荷物のせいか、たんに登りがきついのか… 休憩してアミノバイタルとハリボーでエネルギー補給。少し休むと嘘のように走れるようになる。ほどなく月夜野第一駐車場についた。景色も開け、奥多摩湖も見下ろせる。奥多摩駅から雲取山に続く「石尾根縦走路」もはっきり見える。なんという達成感。最高。ここからは大した登りも無いだろう。登りも景色も十分堪能した。

月夜野第一駐車場から

月夜野第一駐車場から

絶景を下り桧原村へ

次は都道最高地点の「風張峠」だ。風張峠には東屋がありのんびりできる。ここでも長いこと休憩した。落ち着ける雰囲気の場所なのだ。

風張峠にて

風張峠にて

そして下りが始まった。急に気温が下がって寒い。ガタガタ震えた。ものの数分で「都民の森」に着いた。ここでも休憩をした。寒かったのでウインドブレーカーの下にダウンを着込む。トイレがあって助かった。売店もあるが水分の補給だけして何も食べなかった。じっとしていると寒いのだ。直ぐに動きたかった。

次は「九頭竜神社」へ。前に一度来たことがあって、静かでとても良いところだったのでまた来たかったのだ。何も変わっておらず、静かで良いところだった。お参りをして下る。

九頭竜神社

次は「小菅の湯」に寄って温泉に入った。小菅の湯は小さな湯舟が何個かあり、静かでのんびり入れる。テント泊の後の温泉は最高だった。濡れたタオルをパニアバックに引っ掛けるとなんだか旅をしている気分になった。

数馬の湯

そして桧原村のどかな里の雰囲気を味わいながら走った。この辺りはとても良い場所だ。車で何度も通っているし、関東ふれ合いの道を歩いていた時もバスや歩きで何度か来たことがある。すごく好きな場所だ。雰囲気が良いんだよね。自転車だとその雰囲気を余すところなく味わえる感じがした。サイクリストとたくさんすれ違った。ここはヒルクライムのメッカなんだろう。感じよく挨拶してくれる人もいれば、前だけ向いて集中している人もいた。

桧原村の長閑な風景

瀬音の湯の近く

秋川渓谷の「瀬音の湯」を過ぎて街に降りてきた。武蔵五日市の駅に着いた。ここまで来たらあとはのんびり帰るだけ。だが、ここから市街地を走る道が長く感じた。信号も多く、景色もつまらない。今まで良すぎる場所にいたから仕方ない。八王子で「みんみんラーメン」に入りチャーシュー面を食べた。いつもより美味しく感じた。その後は「浅川サイクリングロード」を走り帰り帰宅した。

みんみんラーメン

自転車旅は想像以上に幸福度が高く楽しかった。

今回の動画


今回の旅の情報

今回持ってきたキャンプ道具

  • ソロストーブタイタン
  • ユニフレームのちびぱん
  • メスティン ミリキャンプ
  • 牧割り用のナイフ(モーラナイフ)
  • トランギアのケトル0.6ℓ
  • スノーピーク450mlチタンマグカップ
  • ヘリテイジ クロスオーバードーム
  • リスナー シュラフ(25年前にニッピンで買った冬用寝袋)

自転車装備

  • リアキャリア Bontrager BackRack Deluxe MIK
  • リアパニアバック オルトリーブ バックローラープラス
  • スマホフォルダー デイトナSPコネクト
  • フロントライト TOWILD 自転車 ライト【吊り下げ可能&2000mAh大容量】
  • リアライト OLIGHT(オーライト) SEEMEE30 30ルーメン テールライト
  • 工具入れ ゼファール(Zefal) ツールケース Zボックス L
  • ロック ABUS(アブス)  チェーンロック レベル5

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自己紹介

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建設業50代 元オートバイレーサー 1994年全日本ロードレース選手権125ccチャンピオン

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