ロードバイクで妙高山 燕温泉へ 猛烈ヒルクライム 往復90㎞ 帰りに豚汁のたちばなへ

2023年6月28日水曜日

サイクリングコース ヒルクライム ロードバイク ロングライド 温泉

t f B! P L

 出張で新潟にきて初めての休日。今回は妙高山の麓にある燕温泉まで新潟上越の直江津港からロードバイクで行って見た。

大好きな燕温泉

前回の新潟出張では休みになると登山ばかりしていた。良い山にたくさん登れた。そして好きだったのが燕温泉だ。ここには10回は来たかもしれない。妙高山の登山の時や、仕事の後の夜にも来たことがあるくらい好きな場所だ。景色も温泉も抜群に良い。「黄金の湯」や「河原の湯」といった野天風呂がある。お湯は程よい硫黄の香りがある。独特の良い匂いで滑らか。夜に来たときは湯煙と霧に包まれ幻想的だったが、クマが出るんじゃないかとびくびくして入浴したので、全く癒されなかった。また新潟出張の時は是非行きたいと思っていた場所だ。

妙高 燕温泉の無料駐車場

上越市直江津港から妙高へ

直江津港から自転車で行けるのかどうか。自転車で行けなくても車では来ようと思っていた場所だ。自転車で行けたら達成感がありそうだ。距離的には行けるだろうが問題は登りだ。妙高山の麓というか中腹にある燕温泉。かなりハードな登りなはずだ。車でしか通ってないのでどのくらい急だかわからないが、ハードなヒルクライムになるだろ。

ゆっくり休憩を多くとれるよう早朝5時半頃には直江津の宿を出る。そこからグーグルマップや、自転車ナビタイム、サイクリングロードが紹介されているサイトなど、いろんなのを見ながら関川沿いを上がっていく。基本的にはグーグルマップだが、この付近はグーグルマップでは自転車の経路が出ない。徒歩モードと車モードと使い分け、見ながら行く。

やっぱり早朝からのロングライドは気分が最高。できるだけ長い時間かけて遠くへ行きたい。ゆっくり目的地まで進んでいく感じが好きなのだ。もちろん景色や風景が良いに越したことない。車が少なく静かならなお良い。その点、新潟の山方面は言うことなしに良い。こんなところを一日かけて自転車で走れるのは幸せの以外の何物でもない。自転車で風景の良い場所を走るだけでも気持ちが良いが、長い距離を地図を見ながら移動し、目的地に行くという行為自体が楽しいのである。

ちょうど田植えの時期で水の張った田んぼが美しい。関川沿いも開放的でのんびり走れていい。ベンチや東屋があるとついつい止まって休んでしまう。田園地帯を流れる関川沿いのサイクリングロードはとても気持ちよく走れた。山の方に近づくとグラベルロードもあった。

新潟の田園風景

新潟の田園風景

目の前に妙高山と火打山が見える

ヒルクライムが始まる

燕温泉の急坂が始まるのは関山神社からだ。そこまでは登りもあるが緩やかで、体力もそれほど使わず関山温泉についた。ここまで約30㎞。ここでお参りをしてからいよいよヒルクライムだ。

道志みちや奥多摩周遊道路を走ったので、初心者だがそこそこ自信はあった。ぐんぐん登っていく。しかし気温が高いせいなのか汗が尋常じゃない。水が足りない。この先、関温泉まで自動販売機はないだろう。ちょびちょび飲んで節約する。はじめのうちは一番軽いギヤでなんとか登れていたが、やはりきつかった。斜度がきつくなったところで降りる。「こんなにきつかったのか…」何度も車で来てわかってはいたが…。長く休憩をとり、斜度がきつい場所は押して登る。休憩してても暑い。ブヨも気になる。日陰もほとんどない。

燕温泉ヒルクライム中の休憩

だいぶ登ってきた

休むと今までが嘘のように乗って漕げるようになった。しかしまだまだ登りはキツい。やっとの思いで関温泉に着いた。ここは燕温泉の一つ下の温泉街だ。自動販売機が一つあったが釣銭切れで買えなかったが、燕温泉も近いのでなんとかなるだろう。

ここからは一度、キツすぎて足をついてしまったついでに休憩をした以外はペダルを回して登った。なんとか時間をかけて燕温泉の駐車場に到着。「良かった。来れた。」と安堵した。燕温泉の石碑の前で記念撮影。なんという達成感だろう。桧原村の都民の森等でわざわざ急坂を登っているサイクリストが多く、何故そんな辛いことを皆がしているのだろう?と不思議だったが、ヒルクライムはこれが楽しいのか。なんとなく楽しさがわかった気がした。

燕温泉に到着

そこから古い温泉街を押して歩く。風情があって素敵な温泉街だ。何度来ても良いところだ。ツバメがコロニーを作って乱舞している。ここでやっと水が買えた。二人組の女性客とすれ違う。年頃で言うと40歳前後だ。少し話をする。男性が数人入っているそうだ。タッチの差で女性が隣で入っている緊張感を味わい損ねた。

温泉街を抜けて階段を上ると「黄金の湯」がある。ここは無料(お賽銭箱がある)で24時間入れる野天風呂。冬に来たときは湯の周りは雪に覆われて絶景だった。ここに通じる道が雪で数メーター高くなっていて女湯が丸見えだった。何故かスキンヘッドにサングラスの外国人男性が女湯に入っていた。自分が男湯に入るとそのスキンヘッドも男湯に来て「ニホンゴヨメマセン」と照れていた。フランスから来たという。

念願の3年ぶりくらいの燕温泉だったが、今回は時期が悪かったかブヨの大群が待ち構えていた。ものすごい数だ。脱衣所で2カ所ほどかまれてしまった。湯に入ると嚙んでこなかったが気が気じゃない。来る途中休憩したときにも1っカ所嚙まれたので痒い。温泉の気持ちよさとブヨの恐怖で複雑な感じ。湯は温めだが十分に温まる。ハエたたき脱衣場にあったので振り回しながら入る。のんびりできない…。他には3人入っていて、誰かが出るとまた人が来るくらいの感じだ。

それでもここまでの労力を考え、できるだけ堪能しようと、しばらく入る。ブヨの煩わしさと気持ちよさが頭で交差する。30分くらいは入っただろうか。ブヨのせいで一度出て涼んでもう一度入る気にはなれず、出ることにした。衣服を着る時はすべて持って大群から離れた場所に移動してから着た。嚙まれずにすんだ。8月頃になればトンボも出てきてブヨも激減すると思うので、6月7月は避けたほうがいいかもしれない。ここまで自転車で来たと言う達成感があるので満足とは言えるのだが。とはいえ、雰囲気は最高の温泉だ。また違う季節に来たいと思った。ここは紅葉のシーズンも凄く良いのだ。

帰りは「豚汁のたちばな」へ

帰りはもちろんずっと下り。一気にスピードが上がってしまう。もったいないのでスピードを緩めるも、どんどん上がってしまう。すぐに関山神社まで下ってしまった。ほんの5分くらいに感じた。実際はどのくらいなのだろうか。

行きはなるべく景色の良い走りやすそうい道を選んできたが、「たちばな」までは最短距離で行く。あまりのんびりしていると昼の営業が終わってしまうからだ。

燕温泉に来たときは味噌ラーメンがおいしい「ニューミサ」という店によく来たが、今回はニューミサをパスして「たちばな」へ行く。仕事の先輩からの激押しなのだ。なんでも、たちばなの豚汁を食べるためだけに御殿場からわざわざ来るほどだとか。自分の以前テレビで紹介されているのを見て食べたいと思っていた。今回は願ってもないチャンスだ。

たちばなに着くと行列ができていた。オートバイの人が多き来ていた。名前を書いて一服していると、バイカーが食べ終わって一服しに来た。話を聞くと常連さんだと言う。豚汁のほかに豚汁そばなるものがあるとか、一度来ると常連になってしまうとか、そんな話をしてくれた。期待がさらに高まる。

40分ほどで名前を呼ばれて店内に入る。豚汁定食の大盛を頼んだ。

豚汁のたちばな

豚汁定食

味の想像はついていた。テレビでレシピを紹介していたし、ネットでも出てくる。水は使わず玉ねぎの水分だけで豚汁を作る(出汁はとる)。材料は玉ねぎ、豚バラ。豆腐、味噌、出汁。自分でレシピ通りに作ったことがあり、めちゃくちゃおいしくてびっくりしたのだ。家族にも大好評だった。それの本家なのだ。

豚汁定食が運ばれてきた。

食べたらびっくり。なんと、前に自分で作ったのとまったく同じだった。衝撃的だった。こんなに同じとは…。たしかに美味しいのだが…。レシピ通りに作れば自宅で食べらるも物凄く美味しい普通の豚汁だった。

無性にほっとっもっとの豚汁が飲みたくなった。ほっともっとの豚汁は再現できない味なのだ。

関川沿いのサイクリングロード

そこからは川沿いを選んで帰った。ちょっと走っては休憩を繰り返し田園風景を満喫した。休憩の度に脱力感と言うのか、整うというのか、幸福感に心身ともに包まれた。ロングライドは本当に楽しいし充実する。今回も最高の自転車旅になった。

今回の動画


今回の自転車旅の情報


このブログを検索

自己紹介

自分の写真
建設業50代 元オートバイレーサー 1994年全日本ロードレース選手権125ccチャンピオン

リンク

にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 自転車ブログ ツーリングへ サイクリングランキング

QooQ