ロードバイク(トレック ドマーネ al2 disk)で南魚沼を満喫 雪国魚沼 Golden Cycle Root をサイクリング

2023年8月29日火曜日

サイクリングコース ロードバイク

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 出張で新潟県上越に来ている。今回は休みを利用して「雪国魚沼 Golden Cycle Root」の南魚沼コース85㎞をサイクリングした。

南魚沼は素晴らしい風景

宿のある上越市直江津から車にトレックを乗せ、起点(周回ルートで起点は自分で勝手に決める)にした、八色の森公園の駐車場へ。この南魚沼へは、以前出張で新潟に来た時、何度か登山できていて、素晴らしいエリアなのは知っている。今回はロードバイクでゆっくり堪能できる。特に山のほうに行くと普通の民家の庭先の池に水芭蕉が咲いているという、信じられないような地域なのだ。

雪国魚沼 Golden Cycle Root 魚沼丘陵駅にて

八色の森公園駐車場に着いた。宿のある直江津からは2時間くらいだった。八色の森公園は広くて綺麗で素敵な公園だった。見て回りたかったが、早く南魚沼を自転車で走りたい欲求から直ぐに支度して出発した。

駐車場から八海山の登山口方面へ走る。すぐに田園風景と山々が目の前にあった。道も広く近くにキャンプできる広場もあり、数人がテントを張っていた。何と言う素晴らしい場所なんだと感動しながら走って行く。

八海山、中ノ岳、巻機山などを見渡しながら田んぼを横目に走っていく。ちょうど田植えシーズンで田んぼに水が張られて光っている。景色も映っていた。南魚沼産のお米だ。

こんなに素晴らしい場所なのにサイクリストが全然いない。もったいない。逆回りなのか?スルーするエリアなのか?そんな事を考えた。

15分くらい走ったところで財布を忘れたことに気づいた。スマホ決済でコンビニでは水等は買えるが、食事処はスマホ決済できない店も多い。仕方なく駐車場に戻る。まあまあ走ってるので面倒だ。戻って再スタート。「できるだけ効率よく走って、時間を余らせ休憩でのんびりしたい」というのがああるので、30分くらいのロスは微妙。でも今回の距離はおおよそ85㎞。それほど慌てなくてもたっぷり時間はあるだろう。

南魚沼の田園の風景

しゃくなげ湖から流れる三国川 奥が越後三山

さっき引き返した場所まで戻る。進んでいくと「雪国魚沼GoldenCycleRoot」の看板があったので写真を撮った。この看板を見たのはここだけだった気がする。

雪国魚沼 Golden Cycle Rootの看板

進んで行くと銭渕公園があったので休憩する。静かな良いところだ。

銭渕公園

光が降りてる

山並みを見ながら平坦の田んぼの中を走る。最高だ。車で走っても「良い道だなあ」とか「いい景色だなあ」とは感じるが、自転車だと体全身で風景を受ける感じがする。バイクでも気持ちいいが、すぐに通り過ぎてしまう。あえてゆっくり走ればいいが、それもどうなのか。バイクの場合はエンジンの振動。路面の凹凸。風。バイクにしかない気持ちよさもある。登山道や自然歩道などをよく歩くがとても気持ちいい。一歩一歩が楽しい感覚を最近知った。しかし歩きだと移動に時間がかかる。その点自転車は距離はそこそこ行けるし風は気持ちよい。車やバイクが入れない歩道やサイクリングロードを走れる。漕いでペダルを回して進む感覚は何とも言えず楽しい。うーん。車以外は気持ちいいということだな。やっぱり休日はなるべく車に乗りたくないなあ。といっても今回も車に積んでここまで来ているのだが。

川沿いの道に出た。ここはサイクリングロードと言うように整備はされていない。だが車道を走るよりずっと良い。走っていると近くで作業をしているのか、人が休憩していた。横を過ぎる時ペコリと頭を下げると、その休憩しているおっちゃんが手を大きく上げて「ヨッ!」と声を掛けてくれた。ずいぶん気の良い人だなと思い、こちらも大きな声で挨拶をした。笑ってしまった。

国道に出た。よく通る関越自動車道近くの国道。越後湯沢へ通る道だ。ここから少し登りになる。越後湯沢駅を過ぎてどんどん登る。前に登山で来た時、この辺りで有名なへぎ蕎麦の店に来たのを思い出した。この時は店の名前を思い出せなかったが、「なかの」と言う店で混んでいたのを覚えている。味は普通の腰のあるつるつるしたへぎ蕎麦だったように覚えている。

越後湯沢の横を通り、どんどん登っていく。どこまで行くのだろう。まあ、気持ちよい道なのでいいが、コースマップではしばらくこのまま走り、ある場所でぐるりと方向転換して違う道で越後湯沢駅に戻るようになっている。何かしらの走らせる意図があるのだろうとコースを作る人のセンスを信る。

湯沢フィッシングセンターがあった。あれ?どこかで聞いたような。昔フライフィッシングをやっていた時に聞いたような名前だ。しばらく思い出の中を探してみると、すぐに思いだした。自分が知っているのは日光の湯川だった。湯川は栃木県にあるフライフィッシングのフィールドで、ブルックトラウトが釣れるとてもきれいな湧き水の川だ。キャッチアンドリリースなので、魚が沢山いるがスレていて、釣るのがとても面白く、ブルックトラウトもアマゴとイワナの間のような宝石のように綺麗な魚だ。

寄って見物しようかとも思ったが、ここは湯川ではなく湯沢だ。ブルックトラウトがいるわけではないので寄らずに先に進んだ。

森の中の道を進んで行くとコースマップ上では折り返し地点に着いた。何もない、信号もないただのT字路だった。右に行くと山の方へ上がっていく。コースマップでは左に降りていきまた越後湯沢駅に行くようなコースだ。湯を沸かしてコーヒーを飲みたかったので、良い場所がないかと探すために右に行った。右に川を見ながら登ってきたので、右に行けば川にぶつかるはずだ。橋の手前に砂利道があったので進んでみると川に出た。幸運にも最高の場所に出た。

ルートから外れて河原へ

左奥の更に奥は谷川岳

山と川の景色の中でコーヒーを淹れる

いつものようにケトルとアルコールストーブ等持ってきているので湯を沸かしてコーヒーを淹れる。コーヒーライドするにはこの上ない場所だった。人はいない。川がある。山が見渡せる。川辺にツバメが飛んでいる。言う事無い。乱舞しているツバメを見ながらのコーヒーは最高だ。とにかくツバメが好きなのだ。飛んでいるところが特に好きだ。ずっと見ていられる。独特の飛び方が見ていて飽きない。ツバメはハイスピードのまま水面とすれすれの平行に飛んで小さな口ばしを水面につけて水を飲む。カモメのジョナサンと言う小説が好きだが、ツバメのジョナサンの方が良い本になったかもしれないと思った。

新潟名物「へぎ蕎麦」を食べる

湯沢駅に向かう。いわゆる周回ルートだ。この道の景色は綺麗だが、どことなくつまらない。山々はあるが近代的マンションやビルも多数ある。ありきたりの風景だ。越後湯沢の駅に着いて記念撮影をする。へぎ蕎麦を食べるために店を探す。前に来た「なかの」はもう一度行きたいと思わなかったのだ。スマホで探していると「福寿庵」と言う店があったので行こうとすると、まさに今立っている場所が福寿庵の横だった。横を向くと福寿庵の看板があった。店は賑わっていたが席は空いていた。大盛のざるそばを頼んだ。へぎ蕎麦とはへぎといわれる大きな器に盛られる(ふのり)を繋ぎに使った蕎麦のことで、新潟独特のお蕎麦。コシが強くつるつるしている。ここのお蕎麦もそれで、確かに美味しいが、戸隠蕎麦を先週食べているので正直感動はない。もちろん個人の感想。

越後湯沢駅

福寿庵のふのり蕎麦

福寿庵を出て少し下ったところに「滝沢公園遊歩道」という沢沿いの歩道があった。食休みをかねてゆっくりした。静かな良いところ。

滝沢公園遊歩道

滝沢公園遊歩道

往路と違いゆったり走れる素敵な道

ここからは行きに通った国道のトンネルを少し走るのでちょっと緊張した。下りきるとコースはまた別の道を指し、行きに来た道と違う車通りの少ない裏路地を走る。のんびり走れていい。景色も良い。行きもこの道で来たほうがいいんじゃないかと思うくらい走りやすい。

少し行くと「石打駅」に着いた。静かな駅だ。山々や田んぼなど見渡せる良い景色。長閑だ。しばらく休憩した。そしてここからが本日の見どころで走りどころだった。

石打駅

石打駅からの景色

ずっと良い道が続く。田んぼの中を走る。ローカル電車が左を走り前と右には越後の山々。なんと、この終盤にきて最高の景色の中を走る。しかも車通りも非常に少ない。

南魚沼の雄大な景色

ルートマップでは右に行き道の駅に寄るようになっている。しばらくこのまま走っていたいが、「道の駅 南魚沼」ということで寄ってみることに。ここは人が多く、げんなりするのでお水を買ってそそくさと退散。さっきの最高な道へ戻る。

ずっと走ってられる。しばらく良い道が続いた。

すると突然、古い町並みの商店街に出た。「三国街道 塩沢宿」だ。下調べが悪いため、少し驚く。こんな観光地のような良いところを通すんだ。粋だねえ。住吉神社でお参りさせていただく。この辺りにおにぎり屋もあったのだが、通り過ぎてしまった。やはりある程度事前に調べておいたほうがいい。南魚沼のおにぎりはまた次回ということで。

三国街道 塩沢宿の街並み

住吉神社

そして「魚沼丘陵駅」に着く。輪行してきたサイクリストが自転車を組み立てている。山々と田んぼの風景を見渡せる最高の景色。適度な疲労感が心地好く、整う。ここはいい。今日一番のロケーション。しばらく休憩する。電車旅もかねて輪行したい。

魚沼丘陵駅

魚沼丘陵駅からの景色

田んぼで女性が手で田植えをしていた

この先もずっと良い道が続く。田んぼで女性三人が田植えをしている。「手で植えてる!」とゴープロを向けると、きゃっきゃと笑いながら手を振ってくれた。楽しそうだし、こちらも楽しくなった。笑顔で手を振ってくれた女性は私の頭に幸福感の苗も植えてくれた。その苗は走りながら大きく育っていった。人込みは嫌なくせにこんなふれ合いは最高だ。シニアのサイクリストの4台とすれ違う。みな笑顔で元気に挨拶してくれる。最後の直線で最高な気分にさせてくれた。笑顔で挨拶してもらうだけでこんなにも人は幸福になれるのだ。

少し陽が傾いた頃に浦佐駅に着いた。ここを右へ行くと八色の森公園駐車場だ。今回も最高の自転車旅だった。

今回の動画


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建設業50代 元オートバイレーサー 1994年全日本ロードレース選手権125ccチャンピオン

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